なんでこんなことに、なっちまったんだ・・・?
視線を斜め下にずらすと。
俺の肩に頭を置いて、気持ちよさそうに寝息をたてるいづる。
起きる気配は、まったくない。
というのも、小半時前。
野郎共と海へ繰り出すため、廊下をどすどす歩いていた。
すると、前方に小さな塊。
目を凝らして近づくと、壁にもたれて眠っているいづるだった。
一応だが、ここは縁側・・・。
さっきから姿が見えねえと思っていたら、こんなとこで寝ていやがったのか。
あたりに人影がないか、確認して。
なんとなく、隣に腰かけてみる。
顔を覗き込む。
こいつの寝顔とか初めて見るな。
・・・隼人に似なくてよかった。
そんなことを思いながら、どうしようか考える。
このまま置いておくのもまずいだろうし。
かといって起こすのもちと気が引ける。
どうしたもんか・・・。
空を見上げてため息をつくと。
すとん、と。
肩に軽い衝撃。
見ると、いづるがこっちにもたれかかっていた。
そして、今に至る。
誰かを呼ぼうにも、身動きが取れない。
大声を出したら、絶対こいつ起きる。
しばらくじっとしてたら、海に行く約束をしてた奴が俺を探しに来た。
「アニキ、どうしたんスか?」
「おう、お前いいとこに来たな。ちと頼みたいことが・・・」
そいつからいづるは、俺の影になっていて見えねえ。
事情を説明して、誰か女中でも、呼んできてもらうつもりだった。
だが。
「もとちか・・・さま・・・」
なんだか気の抜けるような。
いづるの寝言を聞いて。
気が変わった。
「すまねえ。今日は海は中止だ」
不思議顔をしているそいつに、手招きをして隣を指さす。
そいつはゆっくり不思議そうに近づいてきて、俺の隣を覗き込むと。
そういうことっスか、と。
にやりと一笑。
「アニキも隅に置けないっスね」
そんな捨て台詞を吐いて、もと来た道を戻っていった。
おいおい。
それはそういう意味だ?
そんな俺達のやりとりにもまったく気づかず。
眠りこけるいづるの頭に、頬を当ててみる。
たまにはこういうのも、悪くねえな。
しばらくして。
目を覚ましたいづるが、ものすごい勢いで俺に頭を下げたのは。
また、別の話。
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視線を斜め下にずらすと。
俺の肩に頭を置いて、気持ちよさそうに寝息をたてるいづる。
起きる気配は、まったくない。
というのも、小半時前。
野郎共と海へ繰り出すため、廊下をどすどす歩いていた。
すると、前方に小さな塊。
目を凝らして近づくと、壁にもたれて眠っているいづるだった。
一応だが、ここは縁側・・・。
さっきから姿が見えねえと思っていたら、こんなとこで寝ていやがったのか。
あたりに人影がないか、確認して。
なんとなく、隣に腰かけてみる。
顔を覗き込む。
こいつの寝顔とか初めて見るな。
・・・隼人に似なくてよかった。
そんなことを思いながら、どうしようか考える。
このまま置いておくのもまずいだろうし。
かといって起こすのもちと気が引ける。
どうしたもんか・・・。
空を見上げてため息をつくと。
すとん、と。
肩に軽い衝撃。
見ると、いづるがこっちにもたれかかっていた。
そして、今に至る。
誰かを呼ぼうにも、身動きが取れない。
大声を出したら、絶対こいつ起きる。
しばらくじっとしてたら、海に行く約束をしてた奴が俺を探しに来た。
「アニキ、どうしたんスか?」
「おう、お前いいとこに来たな。ちと頼みたいことが・・・」
そいつからいづるは、俺の影になっていて見えねえ。
事情を説明して、誰か女中でも、呼んできてもらうつもりだった。
だが。
「もとちか・・・さま・・・」
なんだか気の抜けるような。
いづるの寝言を聞いて。
気が変わった。
「すまねえ。今日は海は中止だ」
不思議顔をしているそいつに、手招きをして隣を指さす。
そいつはゆっくり不思議そうに近づいてきて、俺の隣を覗き込むと。
そういうことっスか、と。
にやりと一笑。
「アニキも隅に置けないっスね」
そんな捨て台詞を吐いて、もと来た道を戻っていった。
おいおい。
それはそういう意味だ?
そんな俺達のやりとりにもまったく気づかず。
眠りこけるいづるの頭に、頬を当ててみる。
たまにはこういうのも、悪くねえな。
しばらくして。
目を覚ましたいづるが、ものすごい勢いで俺に頭を下げたのは。
また、別の話。
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